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映画観賞 ライオン 25年目のただいま

感動の実話です。インドの田舎町に暮らしてた5歳の男の子が、回送列車に閉じ込められたまま1,600キロ…到着した先の大都会カルカッタで迷子になった小さな彼は、それから次々と襲う困難の中を懸命に生き延びオーストラリアの夫妻の養子になります。

そして25年後、彼はGoogleEarthを使って、兄と母と妹が待つ我が家へ戻ろうとするのです…

まず、私は世界征服を目論むGoogleがあまり好きではなく(笑)ストリートビューなんて余計なモノを作ってくれちゃってと内心は思い続けておりますが、グーグルアースは航空写真なのですよね。正確には衛星写真なのかしら。

しかし、この衛星写真でよく自分の家を探せました これは凄いことです。

当時5歳の彼は、自分の呼ばれ名(苗字は判らない)、暮らす街の名前(実在していなかった)と、風景画の記憶と兄と母の顔だけしか記憶がなく、苗字も分からなければ、母の名前も分からなかったそうです。

劇中で、何度も何度も5歳の彼が風景の中を走る場面が出て来ます。

山道だったり、煉瓦造の家々が並ぶ狭い道だったり、彼の思い出のシーンは全て、彼の母親が待つ家なのです。

小さな彼は、いつも駆け足で母親の元へ向かいます。

そう、ストリートビューなら人の目線の3D地図なのでともかく、GoogleEarthは

俯瞰図だから鳥の目の地図です。

彼は、もともと頭の良い人なのだと思わざるを得ません。

だからこそ生き延びらたのでしょう。

彼は生まれて5年しか生きてなかったけれど、頭が良くて、心も強かった。

回送列車に閉じ込められて2日か3日か、移動する間にも、格子の嵌った車窓から何度も外へ手を伸ばして、必死に道行く人達に「助けて〜」と助けを求めるのですが、小さな彼が必死に訴えてる様子を見ながら、道行く人々は誰も何もせず、ただ見つめているのです。

同じ国でも言葉が違うようなのですが、それにしても、その無関心な様子は見ていて悲しすぎました(涙)

映画の中で語られていましたが、13億人が生きるインドでは、毎年8万人の子供たちが行方不明になるそうです。

果たしてインドでは子供の数がどれくらいいるのか…人口の3割とした場合、約4億人として、5,000人に1人が行方不明になるのでしょうか?

自力で食べ物を探す術を、兄と共に行動していたことで学んでいた。理屈ではなく、野生動物のような危険を察知する能力も持っていた。だからこそ、あの混沌とした、殆ど言葉が通じないインドの大都会の中で、生き延びれたのかもしれません。

前半は5歳の彼の姿が描かれます。演じた少年も5歳のようですが、同じく兄を演じた少年と一緒で一般人だそうです。

英語は話せず、ハリウッド映画も見たことがなく、ニコール・キッドマンも知らなかったそうですが、その自然で訴える演技は素晴らしかったです。

それともう1つ、5歳の彼は生き延びるために懸命に自分の人生を選択します。

誰もお前を探しに現れなかったよ、と言われても、その言葉に絶望するのではなく。

そして、兄と母が自分を探してる。とその後の25年間もずっと信じ続けるのです。

何故、5歳の子供にそれがわかるのか?

貧しくて、危険を冒して働いても得られるモノは僅かな食料でしかない暮らしなのに。

それでも家族が身を寄せ合い、スキンシップの場面が多く登場します。

兄の背におぶさる姿、母親の仕事を健気に手伝いうと「いい子、いい子」と頭を撫でられる場面、幼い妹を抱きしめながらねむる姿。などなど…

肌から伝え合う、確固とした愛情。

5歳の彼にも、そこがかけがえのない幸せの場所だとわかっているから。

5歳の子供の過失なんてとえないのに、ずっと「(迷子になって)お母さんごめんなさい」と罪悪感を持ち続けているのです。

それはきっと兄に対しても。自分を迷子にしてしまったと、兄が苦しんで探してると。

ニコール・キッドマンが演じた養母の思いにも胸を打たれました。そういう生き方があるのだと…

最後に待つ結末も衝撃的でした。私は個人的にそこが一番気になってたいたので…

最後のエンドロールで、モデルとなったご本人も登場されます。

世界はとても広い。広いんだな…

しかしGoogleEarshで繋がっているのかもしれないと、少しだけ素直になってGoogleを見直しました。